見出し画像

中国発、無人コンビニのパイオニア。隆盛とその次に向けて|BINGO BOX

【一言で言うと】RFIDタグを活用してコンテナ型の無人コンビニを実現。2018年には500店以上を展開したパイオニア。

基本情報

展開する国:中国
設立:2016年
店舗数:500以上の店舗(2018年)
ジャンル:コンビニエンスストア

なにが特徴か

2017年に中国を席捲した無人コンビニの代表格だったBINGO BOXは商品管理にはRFIDタグを採用、入退店はスマホアプリによっておこなう。

1. BINGO BOXはガラス張りのコンテナ店舗

2017年は中国の無人コンビニ元年だった。雨後の筍のように無人コンビニが各地で乱立した。その火付け役と目されるのがBINGO BOX。運営しているのはスタートアップ企業の「賓哥網絡科技(Bingo Box Technology、ビングーワンルゥオクージー)」。この年に中国に登場した無人コンビニはBINGO BOXも含め、そのほとんどがコンテナ型といわれるものだった。

見かけは文字通り、カラス張りのコンテナといった風貌である。BINGO BOXのコンテナ店舗は12.48㎡の中型と15.6㎡の大型の2種類あるが、いずれにしてもかなり狭い。当初、店舗が設置されたのは、「賓哥網絡科技」が提携していたショッピングセンターの敷地内や駐車場、または小区(団地の一区画)だった。

画像1

普通の街角に突然コンテナ型コンビニが出現する/Photo by Yuanbin Du on Unsplash

2.小ぶりで移動が簡単なのが強み

当然24時間いつでも買い物ができるが、品揃えは普通のコンビニの6分の1程度で、お世辞にも豊富とはいえない。もっとも小さいということは強みにもなる。設置に大がかりな工事は必要ない。車輪が付いているので、売り上げが悪ければ別の場所への移動も比較的容易におこなえる。

BINGO BOXのコンビニは通常鍵が掛かっている。入店するにはチャットアプリのWeChatでQRコードをスキャンして開錠し、退店時も同様である。決済は買いたい商品をレジに置けば自動的にRFIDタグがスキャンされるので、同じくWeChatの支払アプリWeChat PayやAlipayで支払う仕組みになっている。

3.ブームに乗って一時は500以上の店舗を展開

BINGO BOX第一号店は2016年6月に広東省中山市にオープン。2017年に入ると6月の上海への進出を皮切りに、折からの無人コンビニブームに乗って一時は500以上の店舗を擁するまでに至った。この間に「賓哥網絡科技」はシリーズAラウンドで1億元(約15億円)以上、シリーズBラウンドで8千米ドル(約86億円)もの資金をベンチャーキャピタルから調達している。

さらに露天商を排除して景観美化を図りたいと考えていた北京市門頭溝区などの地方政府との間に、次々と協力関係を樹立した。
中国国内ではBINGO BOXの北海道への進出が決まったという報道もあったが、その後の実際に店舗をオープンさせたかどうかは本記事執筆時点ではっきりしていない。

2017年の無人コンビニブームは一時的なバブルだったという見方もあり、2017年に無人コンビニを手掛けた企業の中には、消えてしまったものも少なくない。そんな中で「賓哥網絡科技」は店舗数こそかなり減らしたものの、今でも健在で、今後、また新しいアイディアの店舗を展開するかどうか、注目されるところである。

Banner photo by Mike Petrucci (Unsplash)

関連ニュース

アマゾン超えた?上海に登場した無人コンビニ∣日経ビジネス
https://business.nikkei.com/atcl/report/15/278549/062800011/?P=1

参考



この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

2
OMO(Online Merges with Offline)、ニューリテールの国内外のケース紹介や、考察記事を配信するオンラインメディアです。
コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。